3タイプに体質を分類!誰にでもわかるドーシャの基礎知識まとめ




やあ、天狗堂です。

突然ですがあなたは自分の体質を詳しく理解していますか?

「食事に気を使っているのに痩せない・・・」「胃が悪くなりやすい・・・」「冷え性で冬が辛い・・・」

あなたもこんな症状に悩まされてはいませんか?

もしかするとそれは「個人が生まれつきもった体質」のせいかもしれません。

インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、これをドーシャという3つの体質に分けて考えます。

ドーシャって何だろう?

聞きなれない言葉がでてきましたね。このドーシャはアーユルヴェーダ独特の体質を分類する方法です。

基本は三つ。人間の持つ体質をヴァータ、ピッタ、カパの三種類に分類し、それぞれの体質にはたらきかける生活や食事等を意識することがドーシャの基本です。

自分はどのドーシャを多く持つのかによって、お勧めされる食事や習慣、注意すべき病気が違ってくるわけですな~

体質と体型、性格と習慣の関係については西洋医学の方面からも研究がなされています。ドイツの精神科医エルンスト・クレッチマー博士はその著書『体型と性格』で、人の体型を3つのタイプにわけ、その特徴を定義しています。

アーユルヴェーダも同じく、個人のタイプを診断するところからスタートします。

中でもドーシャはもっとも重要な概念です。簡単にわかるようまとめたのでぜひ参考にしてください。

前回はこちらです!!!!
アーユルヴェーダって何の意味?誰でもわかる基礎知識と歴史

インド・スリランカに伝わるアーユルヴェーダは、人間の身体と精神の総合科学です。ここではその基本となる「五大」とアーユルヴェーダの歴史を解説します。

健康なからだ作りに欠かせない「ドーシャ(Dosha)」

アーユルヴェーダでは人間の身体を「地水火風空の五つの元素から成り立っている」と考えます。これは『ヴェーダ』という古代インドの哲学からくるものです。

ヴェーダの成り立ちについてはこちらもご覧ください⇒仏教の歴史を学ぶ!バラモン教とアーリア人、カーストの時代

この宇宙も人間の身体も、五つの元素が組み合わさってできたもの。そしてこれらが影響しあい、

  • 空と風→ヴァータ
  • 火と水→ピッタ
  • 地と水→カパ

という3つの体質として人体に表現されます。

アーユルヴェーダと五大の関係。冷性や軽性等については次回以降に解説します。

人間の体質を3つに分類する「トリドーシャ理論」

ヴァータ、ピッタ、カパの3つのドーシャは人の肉体だけではなく、心や意識、精神にまで影響をもたらします。

ドーシャがバランスを保っていると人は健康な状態でいられるのですが、習慣や食事、転職など人生の転機によってバランスが崩れると健康を損なうと考えます。

これが3つのドーシャ、つまり「トリドーシャ理論」の基本です。

ドーシャの簡単な分類法を紹介します!!

人には生まれつき、特定のドーシャが多い、少ないという特徴があります。

この配分自体は変わることはありませんが、年齢や習慣などによってそのバランスが崩れることがあります。これが体の不調を引き起こすのです。

ここでは各人が自分のドーシャの配分をチェックする方法を説明します。

ドーシャには細かい分類がありアーユルヴェーダ医師の診断が必要ですが、ここでは大まかな特徴を挙げていきます。

ここにもっとも多く当てはまったものが、あなたの主要なドーシャです。あくまでも目安となりますが、自分の傾向を知ることができるでしょう。

ヴァータの肉体的特徴

ヴァータは「空+風」なので、体つきは華奢、ほっそりとした印象です。全体的にパサつきがちなのも特徴ですね。

例えるなら「風に吹かれるヤナギ」のような人だと言えるでしょう。

◇体型はやせ型、細身、体重が軽い

◇肌は乾燥しがち、冷たく油っ気が少ない

◇髪の毛が細い、乾燥しがち

◇血管やあばらが浮き出ている

◇眼が小さい、あるいは唇が薄い

◇冷え性、低血圧の気がある

◇食欲は少なめ、不安定

◇下痢をしやすい、あるいは便秘気味

ピッタの肉体的特徴

ピッタは「火+水」です。火と水を足すとお湯になりますよね?

ですからピッタは「煮えたぎった熱湯」のような方だと言えるでしょう。

◇体型は中程度、筋肉質、体重は平均的

◇肌は柔らかく油っぽい、温かくてきめ細かい

◇髪の毛はやわらかくコシがある

◇顔の輪郭が卵型、血色の良い頬

◇目つきは鋭い、またはくっきりとしている

◇食欲は旺盛、我慢できず早食い

◇口が乾きやすく冷たい飲み物を欲する

カパの肉体的特徴

カパは「地+水」からなります。大地からあふれるものといえば水、そして・・・・・・そう「原油」です。

ですからカパは水や油と近しい関係にあります。「油でパンパンに膨れたタンク」のような方だと言えるでしょう。

◇体格は大きい、脂肪が多め、丸っこいシルエット

◇肌はしっとりと冷たい、色白

◇髪はツヤがあり油っぽい

◇丸顔で大きな目をしている

◇白い歯、歯並びがいい

◇食欲は安定していて、ゆっくりとした食事を好む

◇口の渇きは少なく、排便は安定している

以上が各ドーシャの肉体的な特徴です

いかがでしたか? ここで注意しておきたいのが「人にはそれぞれドーシャのバランスがある」ということです。

個人によってドーシャのバランスは異なります。先ほどの項目でもっとも多く当てはまったタイプが、あなたの優勢なドーシャです。

もちろんそれ以外のドーシャも存在しています。このバランスが狂ったときに体調を崩すのだとアーユルヴェーダでは考えられています。

こぼれ話
ドーシャはヴァータ=風 ピッタ=火 カパ=水で表すこともあります。

象徴的には「風は体内の火を煽る」が、「火は水で鎮めることができる」そして「火と水は自分で動けないが風の力で体内のすみずみへ行き渡る」という関係にあります。

三つのドーシャがいっしょになることで身体の機能をはたらかせているのです。

あなたの性格はどのタイプ?ドーシャによる気質の分類

アーユルヴェーダでは肉体と精神は切り離せないものだと考えます。ですのでドーシャは性格や気質にも関わってきます。

あなたも「顔つきや体格でだいたいの性格がわかる」という経験はないでしょうか?

アーユルヴェーダはこれをさらに体系化して分類しています。

以下ではヴァータ、ピッタ、カパの性格的な特徴を挙げていきます。

ヴァータの性格的特徴

「風に吹かれるヤナギ」であるヴァータはつねに移ろいやすい気質です。恐がりだけど好奇心旺盛という二面的な特徴があります。

活発的な動作、落ち着きのない行動

気まぐれで予測不可能、恐がりで不安定

古い時代の記憶は忘れがち

眠りが浅く熟睡できない、断続的な睡眠

早口で整理されていない口調

創造性にあふれ好奇心が強い

ピッタの性格的特徴

「煮えたぎった熱湯」であるピッタは非常に活発で攻撃的な気質です。時に熱狂にかられやすい一面もあるでしょう。

知性的だが攻撃的でもある性格や行動

攻撃的で敏感な気性だが嫉妬にかられやすく狂信的な面も

記憶力は鋭い

短いが熟睡できる睡眠のタイプ

舌鋒鋭く批判的な口調

外交的かつ知的、競争心にあふれた気性

カパの性格的特徴

「油でパンパンに膨れたタンク」であるカパは、その重量からどっしりと落ち着いています。ですがあまりに重すぎてぐずぐずとした一面を見せることもあるでしょう。

鈍重でどっしりした動作、落ち着いた物腰

冷静沈着だが貪欲な一面も

新しい物事を憶えるのは苦手だが、一度記憶したことは忘れがたい

深くて長い睡眠のタイプ

ゆっくりと単調な口調

落ち着いて愛情深いが、保守的で変化に対応できない

こんな症状は注意!!ドーシャ別に陥りやすい不調・病気

さて、次は体質によってかかりやすい病気や症状をドーシャ別にまとめました。

どんな不調が起こりやすいかは個人の体質によりある程度決まっています。

これは自分のドーシャのバランスが崩れた時に、肉体に真っ先に表れることが原因です。

自分が陥りやすい身体のトラブルはどのドーシャに当てはまるかか考えてみてください。

ヴァータがかかりやすい症状

ヴァータは動きのエネルギーです。このエネルギーが過剰になれば身体は冷え、あちこちに痛みが走るようになります。

またヴァータは空間を意味してもいます。お腹の空間である大腸もまた、ヴァータが過剰だと正常にはたらかなくなってしまいます。

不眠や疲労、リラックスできない、衝動的な行動

食欲が低下し温かいものが欲しくなる

眠りが浅く常に睡眠不足ぎみ

何でもないのに心臓がドキドキする

顔色が悪く腸のはたらきが悪い、お腹にガスが溜まる、便秘がち、下痢気味

頭痛、腹痛、筋肉痛、関節痛などの痛み、神経痛

冷え性、寒さに耐えられない、悪寒、手足の震え

ピッタがかかりやすい症状

火のエネルギー、あるいは「代謝」をつかさどるピッタが過剰になれば、消化器官や肌に影響があらわれます。

コントロールできない余計な代謝が炎症性の疾患を引き起こすのです。

皮膚の炎症、できもの、ニキビなど肌のトラブル

汗っかき、抜け毛、体臭が強い

急激な空腹感、口の渇き

強い口臭、胸やけ、胃酸過多

顔の異常な赤み、あるいはどす黒い顔色

熱中症、暑さに弱く目が充血する

めまい、顔のヒリヒリ感、火照り

消化力低下、あるいは満腹になるまでの大食い

カパがかかりやすい症状

カパが持つ水のエネルギーは体内で粘液として表現されます。カパが過剰になった時起きる症状も、粘液や骨髄に関係したものが多いですね。

また、身体の重みや眠気もカパと密接な関係があります。

身体が重たく手足がだるい、顔や体のむくみ

鼻の閉塞、鼻汁の過多、

痰のからむ咳、粘液の分泌が多い、口内の粘り気

真っ蒼な顔色、肌の冷え、関節の痛み

風邪をひきやすく湿気や寒さで具合が悪くなる

食欲の低下、食事を抜いても苦にならない

吐き気、嘔吐

よく眠るが、眠気が治まらない

このイライラはどこから?ドーシャの乱れが心や精神に及ぼす影響

ドーシャのバランスが崩れると異常をきたすのは肉体のみではありません。

その影響は精神や行動の異常となって表れることもあります。

各タイプ別に分類してみました。参考にしてください。

ヴァータの乱れが心や精神に与える影響

ヴァータが過剰になれば心の中を冷たい風が駆け抜け、いてもたってもいられなくなるでしょう。

そうした落ち着かなさは不安や恐怖を引き起こします。

苦悩や不安がつのる

せっかちで居ても立ってもいられない

心に様々な事柄が浮かぶが、集中力や注意力が低下してまとまらない

注意散漫な状況でミスが目立つ

心配性で先のことを考えると落ち着かない

食欲が低下し、温かいものがほしくなる

ピッタの乱れが心や精神に与える影響

ヴァータが過剰になると、心や思考が熱湯で煮えたぎります。

とにかく誰かを打ち負かしたくなり、人間関係に重大な亀裂が入る恐れもあります。

怒りや敵意が心に浮かぶ

神経が過敏で我慢が効かなくなる

恨みっぽい、あるいは自虐的な心境

他人をとやかく批判しがちになる、議論をふっかける

他人のミスや遅刻に我慢できない

イライラが募り集中できない、仕事が手につかない

カパの乱れが心や精神に与える影響

重みのあるカパが過剰になると、頭の中まで重たく、怠惰になってしまいます。

思考が濁り何をする気も起きない状態であれば、カパの過剰を疑ってみるのもよいでしょう。

怠惰で怠け癖がつく、予定をぐずぐず先延ばしにする

思考力が鈍化し考えがまとまらない、考えることが面倒

ものごとに執着しがちになる、鬱状態

過眠傾向、いつもうつらうつらして溌溂としない

変化についていけずしり込みしがち

動作が緩慢で怠惰な状態

これで判明!!ドーシャがアンバランスになる原因

ドーシャのバランスが崩れるとタイプに応じた体の不調が表れやすい、ということを見てきました。

それでは何が原因でバランスが崩れてしまうのでしょうか?

これもまたドーシャ別に分類しました。当てはまる原因がないかチェックしてみてください。

ヴァータがアンバランスになる原因

ヴァータがアンバランスになる主因は、肉体的、精神的な疲労です。

人生に大きな変化があれば、たとえそれが良い変化であったとしても無意識にストレスを感じているはずです。

あるいは冷たいもの、野菜類ばかりを取り続けていれば、体内で熱が足りなくなりヴァータ過剰になることでしょう。

ストレスで不安が募っている、過激な運動や疲労で心身が衰弱している

飲酒や薬物の乱用

生理的欲求を抑えこむ

生活や人生に大きな変化があった、旅行から帰ったばかり

不規則な生活、季節の変わり目、

冷たいものや乾燥したものを食べ過ぎる、身体を冷やす

苦味や渋味の食事(生野菜のサラダや葉野菜、豆やジャガイモなど)を食べ過ぎる

食事を抜かす、急いで食べる

働きすぎ、不眠不休の仕事、冬の季節の外仕事

予期しない不幸な出来事でストレスが溜まる、悲観に暮れている

ピッタがアンバランスになる原因

ピッタが過剰になるのは、外部から熱を取り込みすぎた時です。

日差し、酸味、脂身、論争、過剰な運動・・・・・・これらがピッタ異常の原因です。

怒り、欲求不満、恨みなどを抑圧している

常に仕事に追われ余裕がない

辛味のある食べ物や脂っこいものの摂りすぎ

酸味のあるもの、塩分の高いもの、アルコールの摂りすぎ

傷んだものを口にした

気候が暑く湿気が強い、強い日差しに当たりすぎる

過剰な運動、競争、あるいは筋肉への負荷

カパがアンバランスになる原因

カパがアンバランスになる原因に共通するのが「動かないこと」です。

雪が降るような寒い冬であれば、物資をため込んで家の中に閉じこもり、脂肪分や糖分が多いものばかり食べ過ぎてしまいます。

こうした行動がカパの異常を引き起こします。

家系的に糖尿病、アレルギー、肥満が多い

体重が最近増えた

食事に糖分、塩分、脂肪分、揚げ物、乳製品が多い

引っ込み思案な気質、出不精

物欲が強い、物をため込むことに熱中している

人間関係に気を使いすぎる、防衛的、保守的な思考

睡眠過多、昼寝のしすぎ

天候が冷たく湿っている、雪が降っている

しっかり解決!!増えすぎたドーシャを鎮める方法

増えすぎたドーシャは体調不良を引き起こします。そこで増えたドーシャを鎮める方法を理解しておきましょう。

各タイプ別におすすめの習慣をまとめました。

ポイント
以下の行動もまたドーシャに影響を与えます

過食:すべてのドーシャに悪影響

不眠:ヴァータに悪影響(大)ピッタに悪影響(小)

過眠:カパに悪影響(中)

絶食、過剰な運動、不規則な生活:ヴァータに悪影響(大)ピッタに悪影響(中)

冷たい飲食物:ヴァータに悪影響(大)カパに悪影響(大)

酸味、塩味の食物:ピッタに悪影響(中)カパに悪影響(中)

ハーブティー、音楽、アロマでリラックスする:すべてのドーシャに良い影響

ヴァータを鎮静化させる行動

ヴァータを鎮静化させる方法は、とにかく休養をとることです。なるべく温かくして過ごすのもよいでしょう。

ヴァータ体質の方は自分の感情を抑えこんでしまいがちなので、そうした欲求を発散させるのも効果的です。

規則正しい生活

生理的欲求を抑えない

身体を休め睡眠を十分にとる

心の安定を促す、リラックスする

身体を温める、温かい飲食物を摂る

甘味、酸味、塩味の食べ物を取る

ごま油を塗る、食べる

ヴァータを鎮静化させる食物やスパイスを摂る

ピッタを鎮静化させる行動

ピッタを鎮静化させるには、外部からの熱を遮るのが一番です。

強い酸味やアルコールは熱を生み出しますので避けた方がよいでしょう。

心の安定を促す、妬みや憎しみの原因から離れる

身体を冷ます、強い日差しや熱い湯を避ける

苦味、渋味、甘味の食物をとり、飲酒や喫煙を控える

ピッタを鎮静化させる食物やスパイスを摂る

カパを鎮静化させる行動

カパを鎮静化させるには、重みを取りのぞき動きをつけることが肝心です。

軽い運動やプチ断食、身体を軽くする野菜と熱を発する辛いスパイスを組み合わせた料理などがよいでしょう。

運動する、軽めの断食(週に一回ほど)

身体を温める、湿気のある寒い場所を避ける

白湯、あるいは温かい食事や乾燥した食べ物を摂る

辛味、苦味、渋味の食物、リンゴやはちみつを摂る

カパを鎮静化させる食物やスパイスを摂る

ドーシャの基礎知識のまとめ

いかがだったでしょうか?

アーユルヴェーダの最も重要な考え方である「ドーシャ」は、地・水・火・風・空の五つの元素を体質別に分類したものです。

そこから発生する症状もまた、五つの元素がどう絡まるかによって具体的に判断されます。

「あ、自分はこれに当てはまってる!」と思った方もいるのではないでしょうか?

アーユルヴェーダの優れた点は、こうした「哲学的な思想」「経験則から得られた知見」を高度に統合させたところにあります。

では次回健康を体質から考える。ドーシャに合わせたおすすめの食事では、

「ドーシャは季節や年齢、時間によってどう変化するのか?」

「ドーシャに影響を与える食品の六味

「各ドーシャ別に気をつけたい食習慣」

について見ていきます。

では今回はここまで!!ではでは~(*´▽`*)

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