やあ、天狗堂です。
インド占星術シリーズ、今回は「ホロスコープ」について見ていきましょう。
前回までの話はこちらに置いてありますので、よかったらご覧ください~
■目次
南インド式ホロスコープの読み方を解説するよ
さて、占星術に欠かせないホロスコープ。
インド占星術には「北インド式」「南インド式」の二種類があります。
どっちでも基本は変わんないですけど、単純でわかりやすい「南インド式」をここでは紹介します。
まずはまっさらなホロスコープを見てみましょう。
まっさらな南インド式ホロスコープはこんな感じ。

中央に空白。その周りをマス目が囲んでますね?
そのマス目の数は・・・12個。そう、ここにはそれぞれ黄道12星座が当てはまります。
まず左上にうお座、そこから時計回りにおひつじ座、おうし座・・・と配置したものがこちらです。

どんな条件でも星座は移動しない
南インド式のホロスコープでは「星座は完全に固定」されています。どんな条件でもこれは変化しません。
そのかわり、マス目の上を「惑星」が移動します。
後でフリーソフトを紹介しますが、基本は固定された星座の上を惑星がぐるぐる回っているものだと考えてください。
アセンダントとハウスは慣れれば理解できるようになるでしょう
占星術の結果を読み取るには「ハウス」という概念を理解しなければいけませんが、これがちょっとややこしいです。
先ほど言ったように、南インド式ホロスコープでは惑星がホロスコープ内をぐるぐるまわるわけです。
で、対象の日時(その人の人生を鑑定する《ジャータカ》であれば生まれた日時のことです)に東の地平線上にあった星座のことをラグナ(アセンダント)と言います。
このラグナ(アセンダント)を起点として、時計回りに第一室、第二室・・・・・・というように番号が振られていきます。
この番号が振られた小部屋のことを「ハウス」といいます。
ちょっとわかりにくいかな?図にするとこんな感じです。

星座、惑星、ハウス。ホロスコープの中にはこの3つが入ります
ではここでおさらいしましょう。
南インド式のホロスコープでは、
・星座:ホロスコープ内に固定
・惑星:ホロスコープ内を移動する。ラグナ(アセンダント)も星座と同じように割り振られる
・ハウス:ラグナ(アセンダント)の位置を起点に時計回りに割り振られる
ということになります。
「なんだかわからないよ!!」という方もご安心。次で紹介するフリーソフトを使っているうちに「あ、なるほどね」と理解できるようになるはずです。

インド占星術用のフリーソフト「Junior Jyotish」は便利!
「で、実際にホロスコープはどう作るの? 難しくないの?」と思ったあなたにご朗報。
複雑な計算をする必要は一切ありません。便利なフリーソフトを使いましょう。
人間はホロスコープを読み取ることに集中できます。
ということで、PCの場合おすすめはこちら「Junior Jyotish」(ジュニアジョーティシュ)です。
まずはPCに「Junior Jyotish」をインストール
それでは「Junior Jyotish」の導入を解説します。
まずはこちらのダウンロードページからhttp://www.jyotishtools.com/extras/junior/圧縮ファイルをダウンロードしてください。

圧縮ファイルを手に入れたら適当なツールで解凍し、手順に従ってインストールしてください。
それが終わったら実際に触って使い方を憶えていきましょう。
「Junior Jyotish」の操作方法
まずEdit→chart dataとクリックすると以下のような画面が出てきます。

NameとDateにはそれぞれあなた(鑑定の対象者)の名前と誕生日を入力します。
Timeはあなたが生まれた時間です。できる限り正確な時間を入力してください。
Zoneはタイムゾーン、つまり世界標準時からどれだけ誤差があるかを示すものです。日本の場合は9と入力してください。
DSTはサマータイムのことです。日本は関係ないので0のままにしておきましょう。
Placeは生まれた場所の緯度・経度のことです。緯度や経度を知るにはGoogleの検索画面に直接「〇〇 緯度 経度」と打ち込むか、あるいは地図アプリを使ってください。
たとえば国会議事堂の場合、「北緯35度40分33.2秒 東経139度44分41.9秒」が座標です。
この場合、Junior Jyotishの画面には139 East 44、35 north 40と入力してください。
次回は「ホロスコープを読む」方法を解説します。
これでホロスコープが作成されました!!

なんだか数字と文字がいっぱい並んでますね。このうち左下にあるのが、鑑定対象者の生まれた日時のホロスコープです。
「なんだこれ・・・読めない」と思いますか?
大丈夫、次回はこのホロスコープをどう読んでいくかご紹介します。
というわけでこの話は終わりっ。
ではでは。