高揚・友好・減衰…惑星と星座の相性=品位について解説するよ!




やあ、天狗堂です。

インド占星術シリーズの続き! 今回はホロスコープ内で「惑星の強さ」がどう上下するのか見ていきます。

さて、前回のホロスコープ作成ソフト「Junior Jyotish」の導入で説明した通り、ホロスコープはフリーソフトを使って簡単に作成できます。便利ですね。ですから人間はホロスコープを読み解くことに集中すればよいわけです。

ですがこの読み解き(リーディング)が難しく、例えば同じ惑星であってもAの位置にあるのとBの位置にあるのとではその意味合いに変化があるわけです。

…ということで、ここでは「○○の位置にこの惑星が入ると特に影響が強くなる」という法則(品位)を紹介していきます。

インド占星術の理解に重要な「支配」と「在住」を理解しよう!

品位を説明する前に、まずは惑星の「支配」と「在住」について見ていきます。

例えばラグナ(アセンダント)がおとめ座にあったとしましょう。するとアセンダントを起点として時計回りに1、2、3・・・とハウスが決まっていきますので、このホロスコープは次のようになります。

つぎにおひつじ座の位置(8ハウス)に太陽が位置していたとしましょう。

太陽の支配星座は何でしょうか? ○○を見返すと「しし座」であることがわかりますね。

このホロスコープの場合、しし座は12ハウスに位置していますので図のようになります。

よってこの場合「8ハウスに在住する太陽が12ハウスを支配している」と言います。

理解出来ましたでしょうか? 少し難しいですがインド占星術を理解する上で重要なポイントです。

惑星の強さはこれで決まる!7種の「品位」を一気に解説

品位とは惑星がある場所に位置した時、星座との相性によってその効果に強弱が発生することを指します。

「太陽が○○の位置に来るとその影響が強くなるよ!」ということですね。

これを理解するだけでそれなりの吉凶判断が可能になります。とても重要な概念ですので大まかな仕組みだけでも頭に入れておきましょう。

惑星の効果

まずは惑星の効果をおさらいです。インド占星術に使用する各惑星には、それが象徴する効果があります。大ざっぱに言えば…

・太陽――学識豊か、リーダーシップ、カリスマ性

・月――勤勉、お金持ち、学識、大衆的

・火星――情熱的、名声、教養、気高さ

・水星――知性的、陽気、尊敬、社交的

・木星――尊敬を集める、教師、支援を受ける、幸運

・金星――思いやり、長生き、美貌や美声、快適

・土星――熟練、富裕、長生き、思いやり

・ラーフとケートゥ――裕福、特徴ある個性、独自の資質

高揚の星座

では最も影響力のある品位、高揚から。

ラーフとケートゥ以外の惑星にはそれぞれ高揚する星座というものが定められています。高揚する星座の位置に来ると、惑星は最大限の力を発揮し、たいていの場合良い影響をもたらします。

この位置に惑星が来た時、その度数にもっとも近いほど影響力が高まります。たとえば金星であれば、うお座の27度に近ければ近いほど強くなります。

ムーラトリコーナ

つぎにムーラトリコーナです。

ムーラトリコーナは高揚の次に惑星の影響が強くなる品位。2つの支配星座のうち、どちらか一つの星座における特定の度数域を指します。

ムーラトリコーナは上の通り。…ただし月だけは例外で、金星が支配するおうし座の位置にあります。

定位置

ムーラトリコーナに続いて大きな影響があるのが定位置です。

その惑星が本来支配する星座の定位置(定座)にあり、高揚やムーラトリコーナに該当しない部分がそれに当たります。

定位置はご覧の通り。支配星座の場所と考えればわかりやすいですね。

友好惑星と敵対惑星

お次は友好惑星と敵対惑星。これは少しややこしいです。

まずムーラトリコーナの図を見てみましょう。そこから2、4、5、8、9、12個目の星座を二つ支配している惑星が友好惑星となります。

そして3、6、7、10、11個目の星座を二つ支配している惑星が敵対惑星です。

まずはこちらの図をご覧ください。

例えば太陽から2、4、5、8、9、12個目の星座を二つ支配しているのは月、火星、木星です。

同じように3、6、7、10、11個目の星座を二つ支配しているのは金星、土星になります。

ややこしいですがケースによって変動することはありません。

これを一覧にまとめるとこのようになります。

友好惑星 敵対惑星 中立惑星
太陽 月 火星 木星 金星 土星 水星
太陽 水星 なし 火星 木星 金星 土星
火星 太陽 月 木星 水星 金星 土星
水星 太陽 金星 火星 木星 土星
木星 太陽 月 火星 水星 金星 土星
金星 水星 土星 太陽 月 火星 木星
土星 水星 金星 太陽 月 火星 木星

つぎにある惑星にとって

・友好惑星の支配星座は友好星座

・敵対惑星の支配星座は敵対星座

・中立惑星の支配星座は中立星座

となります。それぞれの惑星にとっての友好星座・敵対星座・中立星座は以下の通りです。

友好星座 敵対星座 中立星座
太陽 牡羊座、蟹座、蠍座、射手座、魚座 牡牛座、天秤座、山羊座、水瓶座 双子座、乙女座
双子座、獅子座、乙女座 なし 牡羊座、牡牛座、天秤座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座
火星 蟹座、獅子座、射手座、魚座 双子座、乙女座 牡牛座、天秤座、山羊座
水星 牡牛座、獅子座、天秤座 蟹座 牡羊座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座
木星 牡羊座、蟹座、獅子座、蠍座 牡牛座、双子座、乙女座、天秤座 山羊座、水瓶座
金星 双子座、乙女座、山羊座、水瓶座 蟹座、獅子座 牡羊座、蠍座、射手座、魚座
土星 牡牛座、双子座、乙女座、天秤座 牡羊座、蟹座、獅子座、蠍座 射手座、魚座

一時的な友好と敵対

上で述べた友好惑星・敵対惑星は永続的なものです。これに対し一時的関係というものもあります。

この関係は互いの距離によって現われます。

ある惑星の在住するハウスを起点として、前後3つのハウスが近しいハウスです、つまり一番目のハウスを起点とすると、2・3・4・10・11・12番目のハウスに在住するハウスが(一時的な)友好惑星になり、それ以外のすべてが(一時的な)敵対惑星となります。

実際にリーディングを行う場合は、恒久的・一時的両方の関係を見ていく必要があります。すなわち、

・恒久的友好惑星+一時的友好惑星=親友惑星

・恒久的中立惑星+一時的友好惑星=友好惑星

・恒久的敵対惑星+一時的友好惑星=中立惑星

・恒久的友好惑星+一時的敵対惑星=中立惑星

・恒久的中立惑星+一時的敵対惑星=敵対惑星

・恒久的敵対惑星+一時的敵対惑星=天敵惑星

となります。

減衰の星座

お次は減衰の星座で、これは高揚の星座の真逆となります。

高揚の星座を表したホロスコープを180度真逆にひっくり返すと減衰の星座のホロスコープの出来上がりです。

ただしこれには例外的な措置がいくつかあります。後々説明していきましょう。

方角の強さ

最後が方角の強さです。

そもそもホロスコープは、その人が生まれた瞬間の星空を模したものです。だから実際の夜空と同じようにそれぞれ方角が決まっています。

まず、アセンダントのある1ハウスが東となります。その反対側の7ハウスが西。4ハウスが北、10ハウスが南となります。

実際には存在しないラーフとケートゥを除いた惑星は方角の影響が加わります。

 

・木星・水星⇒東

・金星・月⇒北

・土星⇒西

・太陽・火星⇒南

と、それぞれの方角に応じた強さが加味されます。

終わりに

いかがだったでしょうか。

上で解説した品位は強さの順に紹介しています。つまり上から順番に、

「高揚」「ムーラトリコーナ」「定座」「友好」「中立」「敵対」「減衰」

となり、下にいくほど影響力は弱まります。

惑星の品位はインド占星術を学ぶ上で非常に重要な概念です。これを理解することで、大まかな運勢の流れが判断できるようになるので、何度でも読み返すことが肝心です。

では今回はこんなところで。ではでは~!

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