ヨガ=インド占星術で使用する特別な組み合わせをご紹介!!




やあ、天狗堂です。

インド占星術シリーズ、前回までに星座」「惑星品位」「ハウスシステム」「コンビネーション」と見ていきました。

今回は基本技法の最後となる「ヨガ」の説明です。

ヨガには膨大な種類があり、その数は1000を超えると言われています。

今回はそのうち基本的なものを見ていくことにしましょう。

いろんなヨガを見てみよう!!

ヨガとは「結合」「結びつき」を意味します。インド占星術では惑星やハウスがコンビネーションで結合することで様々なヨガを生み出します。

代表的なヨガ

ラージャヨガ(王者のヨガ)

トリコーナハウス(1,5,9ハウス)の支配星とケンドラハウス(1,4,7,10)の支配星がコンビネーションを組む状態。

ラージャ・ヨガは【幸運を表わすトリコーナハウスの支配星】と【保護を表わすケンドラハウスの支配星】が結び付いた状態です。最も基本的で重要なヨガと言えるでしょう。

別名を「王者のコンビネーション」とも言い、社会的成功や高い地位、名声、権力などを表します。

成立の条件としては【トリコーナ(1,5,9)とケンドラ(1,4,7,10)ハウスの支配星が星座交換やコンジャンクション、アスペクトするとき】などが挙げられます。

支配星ということに注意!!在住惑星ではないですよ~(*´▽`*)

下の図では水星がケンドラの4ハウス(ふたご座)を支配し、火星はトリコーナである9ハウス(さそり座)を支配しています。

それぞれが互いの支配星座に在住しているため「星座交換」となり、ラージャヨガとして結合します。

ラージャヨガは比較的成立しやすいヨガなので、リーディングの際はそのクオリティも考慮する必要があります。クオリティの高いラージャヨガは…

・在住:高揚星座、ムーラトリコーナ、支配星座、友好星座

・在住ハウス:ケンドラハウス(方角の強さがあればベスト)

・二重支配:凶ハウス、ドゥシュタナハウス、マラカハウス以外

・コンビネーションの強さ:星座交換&相互アスペクト>星座交換>コンジャンクション=相互アスペクト

…となります。

また【一つの惑星がケンドラハウスとトリコーナハウスを同時に支配すること】を「ラージャ・ヨガカラカ」と呼びます。これはラージャヨガと同様の効果があります。

ヴィーパリータラージャヨガ

このヨガは【ドゥシュタナハウスの支配星(6、8、12ハウス)の支配星が自分の支配する以外のドゥシュタナハウスに在住】している時に成立します。

例えば6ハウスの支配星が8か12ハウスに在住している場合などが挙げられます。

ドゥシュタナハウスの凶意が二重になることで吉凶が逆転する…ということなのですが、それでもやはり凶意は残ります。社会的な成功をもたらしてもトラブルや苦悩を同時にもたらす傾向があります。

ヴィーパリータラージャヨガの傾向としては、

・6ハウスの支配星が8,12ハウスに在住→幸運、名声、健康

・8ハウスの支配星が6、12ハウスに在住→学識、富

・12ハウスの支配星が6、8ハウスに在住→道徳的、満足

という方向性になります。

財運のヨガ

ダーナヨガ

【財運】を示す2ハウス(利益)か11ハウス(収入)の支配星が【幸運】を司るトリコーナハウスの支配星とコンビネーションを組む状態

ダーナ・ヨガは財運のヨガと呼ばれ、富や幸運をもたらすヨガです。

具体的には財運を司る2,11ハウスの支配星と、トリコーナハウスの1,5,9ハウスの支配星が星座交換やコンジャンクションしたときに成立します。

図表では火星は2,9ハウスを支配し、木星は1,10ハウスを支配しています。火星の支配する2ハウスは利益や財産を表わし、木星の支配する1ハウスはトリコーナハウスです。

お互いが支配星座に在住しているため星座交換が組まれ、ダーナ・ヨガが成り立ちます。

チャンドラマンガラ・ヨガ(投機的成功のヨガ)

月と火星がコンビネーションを組む状態。

チャンドラマンガラ・ヨガは富をもたらすヨガですが、ここに木星のアスペクトがない場合手段を問わないという性質を持ち合わせます。

投資家、ギャンブラー、一部の犯罪者にはこのヨガが表われることもあります。

図では5ハウスに在住する月と火星がコンジャンクションして、チャンドラマンガラ・ヨガが成り立っています。

パンチャマハープルシャヨガ

パンチャマハープルシャヨガの成立条件は【火星、水星、木星、金星、土星の5つの惑星がケンドラハウスに在住していて、なおかつ高揚、ムーラトリコーナ、定座に位置する場合】です。

このヨガが成立すれば各惑星はその特徴を最大限に発揮します。

ただこれが良い結果を生むのは、ホロスコープ全体の関係性や月、太陽が強く影響している場合に限ります。

ルチャヨガ:火星がケンドラハウスに在住し、なおかつ高揚、ムーラトリコーナ、定座に位置するとき

このヨガを持つ人は、大胆、勇敢、良き外見、力強さ、争いごとの強さを発揮します。

バドラヨガ:水星がケンドラハウスに在住し、なおかつ高揚、ムーラトリコーナ、定座に位置するとき

このヨガを持つ人は知識欲、高い知性、分析力に恵まれ、高い社会的地位に恵まれます。

ハンサヨガ:木星がケンドラハウスに在住し、なおかつ高揚、ムーラトリコーナ、定座に位置するとき

このヨガを持つ人は知識欲が旺盛で、人徳があり人に安心感を与えます。また、配偶者に恵まれる傾向にあります。

マラビアヨガ:金星がケンドラハウスに在住し、なおかつ高揚、ムーラトリコーナ、定座に位置するとき

このヨガを持つ人は、美貌と均整の取れた身体を持ちます。芸術や芸能の才があり、富に恵まれます。

シャシャヨガ:土星がケンドラハウスに在住し、なおかつ高揚、ムーラトリコーナ、定座に位置するとき

このヨガを持つ人は、強いリーダーシップを発揮し、財産や勇気を持ちます。女性ならば妖艶な容姿に恵まれます。

幸運のヨガ

ガージャリケサリ・ヨガ(学者のヨガ)

月と木星が【ケンドラ関係】にある状態。

ここでいうケンドラ関係とは「ケンドラ・ハウス」とは違い、惑星Aから見て惑星Bの在住するハウスが1,4,7,10ハウスにある場合を指します。

つまりこのガージャリケサリ・ヨガの場合だと、
「月か木星から見てもう一方が1,4,7,10ハウスに在住している状態」
をケンドラ関係と呼びます。

月(木星)をASCに見立て、そこから1ハウス、2ハウス…と数えていくわけです。

このヨガは永続する名声や学識、リーダーシップ、優れた記憶力をもたらします。しかしガージャリケサリ・ヨガは成立しやすいヨガですので、その品位には十分注意を払う必要があります。惑星の強さや品位の影響によって、大きな組織の指導者から、小さな集まりのお世話係まで様々な差ができます。

グルマンガラ・ヨガ(努力のヨガ)

木星と火星がコンビネーションを組む状態

木星と火星が何らかの(星座交換、コンジャンクション、アスペクト等)コンビネーションを組むとグルマンガラ・ヨガとなります。

このヨガの持ち主は「本人の努力によって」成功する特徴があります。逆に思わぬ幸運や援助は期待薄となります。

自分自身の努力で人生を切り開けることもありますが、悪く言えば意固地でワンマンな人物にもなりえるヨガです。

スーリアグル・ヨガ(高貴のヨガ)

【太陽と木星がコンビネーションを組む状態】

このスーリアグル・ヨガは高貴さや権威、威厳を象徴するヨガです。このヨガの持ち主は上品、貫禄、王道を突き進む性質が特徴です。また小賢しい嘘をつくこともありません。

その反面、品位が低い場合これらの性質が裏目に出て、世渡り下手な側面を持ち合わせます。

不運のヨガ

ヨガの中には成立した場合マイナスな影響をもたらすものもあります。そのうちのいくつかをご紹介します。

ケマドルマ・ヨガ(孤独のヨガ)

月の両隣りのハウスに太陽・ラーフ・ケートゥ以外の惑星がない状態。

ケマドルマ・ヨガは孤独や寂しさを象徴するヨガです。このヨガを持つ人は孤独を忙しさで紛らわす傾向があります。仕事に打ち込むことで社会的な成功を収める場合もありますが、寂しさは埋められません。

芸能人や実業家、スポーツ選手などに多く見られます。

月が孤立(太陽やラーフ、ケートゥ以外の惑星がない)状態であればケマドルマ・ヨガが成立しますが、月やアセンダントから見たケンドラハウスにそれ以外の惑星があれば「カルパドルマ・ヨガ」と呼ばれ、影響が緩和されます。

パーパカルタリ・ヨガ(不健康のヨガ)

生来的凶星が2ハウスと12ハウスにある状態。

アセンダントのある1ハウスは健康に深く結びついています。ところがその両隣りである2、12ハウスに凶星が在住している場合、その象意が損なわれます。

アリシュタヨガ

【ASCや月、または1ハウスの支配星や、月が在住する星座の支配星(ディスポジター)が、ドゥシュタナハウス(6、8、12ハウス)やマラカハウス(2、7ハウス)と関係する状態】

このアリシュタヨガの持ち主は、人生において怪我や病気、死の危険が生じる場合があります。

ヨガの種類は膨大!基本法則をしっかり憶えよう

以上で基本的なヨガの説明は終わりです。

インド占星術には膨大なヨガの種類が伝わっていて、その数は1000を超えると言われています。

中には根拠の不明なヨガもありますが、惑星やハウスの性質、どうすれば良い/悪いはたらきをもたらすのかという基本の法則を理解すると理論的に導き出せることでしょう。

ってなわけで今回はこのへんで。ではでは~(*´▽`*)

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