やあ、天狗堂です。

前回のヨガ=インド占星術で使用する特別な組み合わせをご紹介!!ではホロスコープ上の特別な組み合わせ=ヨガを見ていきました。
さて、これで基本的な知識はだいたいご紹介しました。
今回はこれらを使って実際にホロスコープを読み解く方法をご紹介します。
ホロスコープは天文暦や室項表といった本を使って導き出すこともできます。
ですが、初心者にはかなり難しい作業でもあります。そこでインターネットから無料で入手できるホロスコープ作成ソフトを利用するのがおすすめです。
インド占星術の定番。ホロスコープ作成ソフト「Junior Jyotish」の導入ではPCで使える無料ソフト「Junior Jyotish」の導入方法と簡単な使い方を紹介しています。
これを使えば日時や緯度・経度を入力するだけで手軽にホロスコープが作成できます。
■目次
まずはここから!!基本的なリーディングの手順
ということで、実際にホロスコープを用意して読み解いていきましょう。
最初に練習用として用いるのは自分のホロスコープがよいかもしれません。自らの誕生日、時間、出生した場所の緯度経度を入力し、ホロスコープを作成しておいてください。
1、生年月日や生誕地が正確かチェックする
まずはこちらから確認していきましょう。
生まれた場所の緯度や経度はあっていますか? また生まれた時間もできる限り正しく入力しましょう。
ホロスコープを作成したらアセンダント(ASC)と太陽、月の度数を確認してください。
2、チャート全体を見て特徴をつかむ
ホロスコープを作成したら、細かい個所を見る前に全体を大まかに眺め、その特徴をつかみます。
どこに惑星が集中しているでしょうか? もしも集中している個所があれば、その星座やハウスに注目してみてください。
また、どの惑星がどの惑星にアスペクトしているのかつかんでおくことも重要です。
次に可能であれば星座交換、高揚、減衰、主要なヨガなどもここでチェックしておきましょう。
3、惑星の在住ハウスの状態を見る
大まかな特徴をつかんだら、次は各惑星のハウスをそれぞれチェックしていきます。
最初にその惑星がどのハウスに在住するのかを見ます。トリコーナハウス、ケンドラハウスなど、ハウスによってその影響力は増減します。
次に惑星の生来的吉凶と機能的吉凶の判断をします。この時に高揚や減衰、ムーラトリコーナ、定位置なども確認しておきます。
そして特定のテーマに沿った鑑定をする時は、そのテーマと関わる惑星とハウスを入念にみていきます。
4、惑星間がどのハウスを支配しているのかを見る
どの惑星がどのハウスを支配しているのか確認します。
支配するハウスがトリコーナハウスか?それともケンドラハウスなのか?
このハウスの効力によって機能的吉星/凶星となるかを検討します。
5、惑星間のコンビネーションの状態を見る
各惑星の位置を確認し、星座交換やコンジャンクション、アスペクトがあるかどうかを確認します。
これらのコンビネーションが惑星にどのような影響を与えるのか?オーブ(アスペクトの許容範囲)はどうなっているのか?コンバスト(太陽からの度数が一定以内)があるかどうかを確認します。
6、ヨガやコンビネーションの成立を見る
ラージャヨガやダーナヨガ、ケマドルマヨガなどの主要なヨガが成立しているか?成立しているとしたらその品位はどうなるのか?を検討します。
7、以上を総合的に判断し、惑星の吉凶をつかむ
太陽や月のラグナ分析も参考にし、見ているテーマによって分割図も参考にします。
8、吉凶が相半ばする場合の判断をつける
吉星、凶星が入り混じる場合、どの象意が吉/凶となるかを諸々の条件から判断していきます。
インド占星術のリーディングで重要なポイントをまとめたものに「PACDARES」という考え方があります。
ポジション(Position)を見る→在住星座による惑星の強弱と吉凶・ハウスの支配による機能的吉凶・在住ハウスによる強弱と吉凶を検討する
アスペクト(Aspect)を見る→コンビネーション
コンジャンクション(Conjunction)を見る→コンビネーション
ダーナヨガ(Dhana Yoga)を見る→ヨガ
アリシュタヨガ(Arishta Yoga)を見る→ヨガ
ラージャヨガ(Raja Yoga)を見る→ヨガ
エクスチェンジ(Exchange)[星座交換]を見る→コンビネーション
スペシャル(Special)[特別な状態]を見る→その他
このポイントを順番に検討していけば安定したリーディングの力がつくとされています。
リーディングは慣れが重要。順番に見ていけば必ず読み解ける!
以上がリーディングの基本的な流れになります。
読んでの通り、これまで見てきた技法を全て駆使することになりますので初めての方にはやや敷居が高く感じられるかもしれません。
ですが、順を追って各項目をチェックしていけばしだいにホロスコープの指し示す方向性が理解できるはずです。
まずはリーディングの回数を重ねることで慣れることをお勧めします。
ってなわけで今回はここまで!!ではでは~